あらすじ
小さなミスで花形部署から日陰の人事部へ左遷された小野は、会社への復讐を誓う。新卒採用担当の小野にできることは、なるべく会社に「不」利益となる人材を採用すること。顔の整った人は優秀で、短期で会社を辞めていく。その傾向に気づいた彼女は、顔の黄金比を満たす人材を採用していく。ひそかに、しかし着々と彼女の復讐劇が進行する中、ある候補者がエントリーしてきた。会社の根底を揺るがしかねない候補者に下す彼女の判断とは……。
所感
・人事部を舞台にする小説って他になかった。
・採用のおろかさ。個人の復讐など、ふんわりした感情一つで、その後数十年の人生が決まると思うと、なんか怖い。
・その結末のどれもが「縁」という言葉で片づけられる。
・かぎかっこが多いのが読みづらい。
・温度感が低い 特に「アレグリアとは仕事はできない」と比較すると。個人的な好みにはなるのかもしれないが、もっと感情を出した文体の方が、私は好きだな。どこか距離感を感じる。主人公その他登場人物が落ち込んでいても、どこか遠いところの話のよう。もっと私の心に刺さってきてほしいのに。
・1日で読み終わるボリューム。
星:★
星の基準
★:一度読んだら終わり
★★:何度でも読みたい